主たる登場人物3名(叔父とニコル・キッドマン母娘)に(ちょっと失礼かもしれないが)爬虫類的な印象を持った。主人公の娘しかり、叔父しかりで「眼」の印象にこの世ならざるものを感じるとともに、ニコル・キッドマンの「能面」にも同じ感覚を。とにかく、表情・感情の演技・表出が抑えられていて(それが狙いなのだろうが)、ごく淡々と異常な会話・行動が進行。ワーキャー的なリアクションをとるが為のわざとらしい演出が無いのは有り難いのだが、ここまで淡々とやられてもね。観賞後は怖さというよりはおいてきぼり感が強かった。エイリアンな家族の物語。