ある精肉店のはなし...★5

森達也氏の「A」「A2」を上映した数少ないシアターの一つ、ポレポレ東中野初訪問。この作品もここでしか観れなそう。どこにでもありそうな明るい家庭と、歩いて行ける距離にある、100年以上の歴史を持つ小規模屠場が中心。屠場と言うと、オートメーション化(ブラックボックス化)されたそれを想像してしまうが、本作品の屠場はあまりにも身近で「超」日常的。精肉店の軒先から、牛が屠場までごく普通に路上を引かれて行き、屠殺されるシーンが作品中2回ある。精肉店を営む家族の口からは何度も「命をいただく」という言葉を聞いたが我々が意識下に「封印」している屠殺の光景をここまで明らさまに観せられて正直最初は動揺、2回目に至って自分の食肉・家畜に対する意識、更に言えば死生観に変化・変調を来した。ごく平凡なはずの日常がなぜか非日常に見えてしまう不思議。人権問題も含めて「語りたくなる」珠玉のドキュメンタリー。
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by hatcho_bori | 2014-02-01 07:41 | 映画 | Comments(0)
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