本日は日本橋で『ドリーム』。原題"HIDDEN FIGURES"のFIGUREは数字と人間にかけたのかな。テーマ的にも、面白さ的にもアカデミー有力候補...だと思う。感想↓
NASAのアナライズ部門で働く黒人女性3人の抑え目だが鮮やかな切り返しの物語。同じNASAが舞台でも「アポロ13」は黒人の出演は皆無だったが考えてみれば米ソ宇宙競争時代=人種隔離政策末期なのだからそれも道理。しかし、裏方には黒人女性の「ベスト&ブライテスト」が居た、と(実話)。冒頭のクルマ路上立ち往生でPCが通りかかるシーンからザ・隔離政策60sにタイムスリップ。トイレもコーヒーポットも全て「COLORED(有色人種専用)は別」は先進のNASA内でも同じ。然し乍らブライテストな女性3人は毅然と主張・腕(頭)一つで自身のNASA内立ち位置を確立、上司コスナーも押しまくるのが素敵。マルコム風でもマーティン・ルーサー風でもない抑えた日常ライフと此処一番・大見得のコントラストがとっても鮮やか。最後はちょっと涙。爽快・痛快で大満足の一本。