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新春浅草歌舞伎 第1部

1月6公演目、ラストは浅草歌舞伎。国立劇場も行けば正月の都内歌舞伎全制覇なんだけど流石に江戸に戻ってこないと無理か。本日のポジションは1階上手側の隅っこ。去年とほぼ同じ。内容は...良かった〜。11:00-14:30と公演時間は歌舞伎座より短いんだけど濃密。続き↓
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<戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)>
舞踊から。浪花の次郎作=中村歌昇と吾妻の与四郎=中村種之助が駕籠を担いで登場。乗っている「たより」=中村梅丸は京の島原に居る傾城の禿、と言う設定で各々が大阪、京、江戸の廓話を踊りで物語る、と。

やっぱり梅丸君の赤姫は良いね。歌舞伎座ではまだ良さげな役はなかなか回ってこないのだろうから暫くはここ浅草が見頃。

次郎作は実は石川五右衛門、与四郎は実は真柴久吉(豊臣秀吉)だったと言う歌舞伎らしい滅茶なオチなんだけど梅ちゃん禿の少女舞踊が何とも可愛らしい演目で幕開きから気分がノってくる。
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<源平布引滝 義賢最期>
一言で言うと尾上松也の役者魂を見てしまった感じ...揺さぶられた。

ラストの立ち回りで魅せる「戸板倒し」「仏倒し」の大技にも度肝を抜かれたが、台詞にも見得にも勢い・気迫を感じ、吸い込まれるように表情・一挙手一投足を追い続けてしまった。千秋楽、と言うこともあったのか、出し切った感。心なしか、次の演目「芋掘」では惚けていたようにも。その位、ノっていたと思う。素晴らしい舞台だった。

木曽義仲の生い立ちを描く時代物で、義賢は義仲の父。表面上は平家に平伏しながら源氏再興を期する義賢。源氏の白旗詮議で平家方に攻められ大立ち回り。

『源平布引滝』はこの場面に続く『実盛物語』を一昨年の十二月大歌舞伎去年の平成中村座で見物している。『実盛』は腕を切り落とされても握った源氏の白旗を離さなかった娘・小万の死骸にその片腕を継ぐと生き返る場面が印象的だが、『実盛』の前段を知らないと(歌舞伎ではいつものことながら)えらく大袈裟な話に思える。が、『義賢最期』で白旗を守り抜き小万に託す義賢の執念を目の当たりにして「ああ、そういうことだったか」と自分の頭の中の歌舞伎シナプスが繋がったのが何とも快感。

義賢の源氏再興への思いが義仲へ。こうして「歌舞伎の引出し」が増えて行くに連れ、歌舞伎見物ももっともっと面白くなって行くに違いない、と思った今日一日。
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<芋掘長者>
十世坂東三津五郎が復活させ、振り付けた演目を息子・巳之助が舞う歌舞伎ロマンを感じる演目。

年頃になった娘の緑御前=坂東新悟に婿をとりたいと思案の末、舞の宴を催し、舞に最も優れた者を夫に迎えようと言うことで舞台はその宴の場。

まずは侍の松也・歌昇が登場、ソツなく舞って見せた後、藤五郎=巳之助、治六郎=橋之助(父・芝翫が三津五郎とこの演目復活時に共演)の芋掘百姓コンビが登場。藤五郎は実は舞が不得手で、治六郎が面をつけて代わりに舞ってみせて喝采を浴びるが今度は面をとって舞ってみよと言われ慌てる藤五郎。

緑御前と治六郎との連れ舞で何とか誤魔化そうとする藤五郎だが最後はこんな窮屈な舞はやめだとブチ切れて得意の?芋掘踊りを披露。

すると意外や静御前もアラそんなのも変わってて?面白いじゃないのと言うことで侍・腰元共々一緒に芋掘踊りと言う何とも楽しい演目、キリにピッタリ、良い気分で帰れる。第2部に引き続き腰元=中村鶴松君が雰囲気良いねとまた要チェック。
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by hatcho_bori | 2019-01-28 20:13 | 歌舞伎 | Trackback | Comments(0)
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