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六月大歌舞伎(昼の部)

昼の部は歌舞伎座の優待で。

夜の部の新作とは対照的に重鎮登場、古典。新作よりもコッチの方が落ち着いたりして。

歌舞伎見物、初回から数えて60回目。そろそろ2年。当たり前だけどまだ定番演目「一周」はしてなくて今回の狂言二本も何度もかかってる定番だけど私は初見。まだまだ奥は深いです。
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『寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)』

幸四郎+松也の三番叟もの。三番叟、これまで結構見たよな、と思い筋書でチェックすると、

・・・で、三回見物してた。「操り」は文字通り役者が操り人形で三番叟を踊る。2018/1は中村種之助、2018/9は幸四郎。どっちも本当に操り糸があるかのようで感心した記憶。

「人間」の三番叟は、2019/1の中村芝翫、中村魁春で見てあまり印象に残ってないけど、今回の幸四郎・松也コンビは素晴らしかった。五穀豊穣祈念、どちらかと言うと静的な舞踊と言うイメージの三番叟だが二人の息が合い、三味線・囃子でどんどんボルテージを上げていく後半は引き込まれた。こう言うパターンの三番叟もあるんだね。
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『女車引(おんなくるまびき)』

先日見物した「女鳴神」と同様、主役を女形に置き換えたやつ。三つ子の息子、松王丸・梅王丸・桜丸各々の奥さん登場、と。

中村魁春・雀右衛門に児太郎だから年齢差相当あるね...。丸々トリオの衣装カラーが女三人の衣装にも反映。児太郎くんは相変わらず艶やか。

本家車引は高麗屋三代襲名披露で見た。「女版」は車出てこないじゃんと思ったけど引っ張る「振り」だけなのね。
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『梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)』

上演を重ねる演目、私は初見。刀鑑定をする生締・裁き役の梶原平三景時=吉右衛門と名刀を買い上げようとする大庭三郎景親=又五郎、その弟景久・実の息子・歌昇=赤っ面の荒若衆からは分かり易い茶々が入る。

家伝来の名刀を持ってきた六郎太夫=歌六とその娘役は実の息子・米吉。三百金で買い上げてくれ、の六郎太夫に対し本物か?切れるのか?と意地悪く迫る景親・景久を中央でドッシリ構える景時がカッコ良くいなしてお裁きするの図。

試し斬り真っ二つの歌舞伎らしい演出はあるにはあるが、一幕もの、動きがほぼ無く昼飯直後の演目としてはやや眠気を誘う系か。舞踊と順番入れ替えて初っ端にやってくれたら良かったのにとか都合のいいことを考えた。
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『恋飛脚大和往来 封印切』

元々四部構成の狂言だけど現在では後半のこの「封印切」と「新口村」だけが上演されることが多いんだって。

私は一昨年の吉例顔見世大歌舞伎で「新口村」の方を先に見ていた。歌舞伎はオリジナルの長い話の一部だけを上演するケース(見取り狂言)が多いんで、こう言う感じで後で見たら記憶が繋がったりする。

恋仲になった遊女梅川=孝太郎の身請け金を全額用意出来ず、同じ遊女に横恋慕する金持ち八右衛門=愛之助に煽られて、カッとなりついつい持っていた公金の封印を切って自身のお金と偽った忠兵衛=仁左衛門。

公金の封印を切るのは大罪で死を覚悟した忠兵衛・梅川は逃避行の末、忠兵衛故郷の新口村へ一緒に落ちのびる(ここから「新口村」ね)・・・を、当時の筋書を見て思い出す。あの時は忠兵衛=藤十郎、梅川=扇雀。あっそうか、今回同様、実の親子コンビだったんだ。

恋に溺れた「弱い」忠兵衛を演じる仁左衛門が発するはんなりした色気と、金を見せびらかして忠兵衛を追い詰め遂には封印を切らせる八右衛門=愛之助の畳み掛ける嫌味のぶつかり合いが絶妙で見惚れて聞き惚れる。次は新口村と続けて見たら味わいが増すかしらん。

by hatcho_bori | 2019-06-18 19:53 | 演劇株主優待 | Trackback | Comments(0)
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